日本でのタイを発見
二度目のタイ旅行から戻り、次はタイにいつ行こうかともう考えていた
友達は地元の静岡の大学四年生で、私は東京で社会人一年目
私はお盆やお正月に長期的に休みが取れる職種ではないので、次の長期の休みと考えると、お正月の代休として一月半ばが狙い目であった
友達はすでに就職先が決定していたので、一月半ばは、もちろん大丈夫なはず
とにかくタイに行くことばかり考えていた
月に二回は静岡へ帰り友達と会い、夜な夜な飲みに行っていた
地元のよく飲みに行く辺りに、新しくできたお店があり、しかもタイが関係しているような感じ
友達とそのお店(店名は田舎)に行ってみることにした
ドアを開けお店に入ると、カウンター内にタイ人女性がひとり、お座敷に寝転ぶ日本人男性がひとりいた
タイ人女性が笑顔で「いらっしゃい!サワディカー」と声をかけ迎えてくれる
私達は、カウンターに座りとりあえず生ビールを注文した
メニューを見ると、日本とタイの色々
おすすめを聞くと、辛いのは大丈夫かと聞かれて大丈夫と答えると、運ばれてきたのが『カオパットキーマオ』と『トムカーガイ』だった
トムカーガイは別に辛くなく、ココナッツクリームが入りクリーミーで美味しく、同じスープでも、トムヤムクンより私はこちらが好き!
問題はカオパットキーマオ
カオパットキーマオを厨房で炒めている時から、カウンターに座る私達二人の目に何らかの刺激が届く
辛味が目に届くなんて。。
そのカオパットキーマオを作っているのが、日本ネーム『ゆりさん』、お座敷に寝転んでいた男性はゆりさんの旦那さんで、後ろ髪が長かった頃の志村けんさんに似ていた
少し前からこのお店を始めたとのこと
カオパットキーマオの味は、、辛い!とにかく辛い!
汗と涙と鼻水が止まらなくなる
ジェットコースターの乗車制限みたいなのが必要なくらい、食べる人によっては危険な辛さ
でも完食した
クセになる旨辛味
色んなタイ料理屋で、あの味を求めては注文するが、いまだにあの旨辛味には出会えていない
夜の8時頃になると、お店の人の知り合いみたいなお客さんが来店し始めた
その内に、若い男女がお店に入ってきた
女の子の方が、ゆりさんにタイ語で話しかけている
男の子もゆりさんに話しかけられてタイ語で話す
誰だろうか?